介護事業に関するさまざまなお悩みをリーガルケア

施設職員の労務トラブル

職員の服務規程

服装・髪形・装飾品について

制服を支給せずに私服での業務が可能な事業所の場合、服装の基準を設けておくことが重要です。髪型についても、職員のこだわりやオシャレの感性を尊重しつつも、介護サービスとして利用者に不快感を与えない程度の内容で規定を整備するのが望ましいでしょう。具体的には、就業規則への盛り込みや服装規定などを作り、事業所のルールとすることです。

また、業務中に利用者を傷つける可能性がある指輪・ピアス・イヤリング・ブレスレットなどは、必ず外すようにルール化しましょう。

勝手なタバコ休憩

「自分たちは、こんなによくやってるから、タバコぐらいいいじゃん」「タバコを吸わないと仕事ができない」などと言い、勝手なタバコ休憩を取る職員への注意、指摘は不可欠です。勝手なタバコ休憩は、現場の連携や秩序を乱しますし、サービスの質低下を招きます。職場内でタバコ休憩のルールを作り、運用の構築をしていきましょう。

タバコ休憩ばかりとる場合について、

  • タバコを吸っていい場面と吸ってはいけない場面をルール化する
  • タバコ休憩を「休憩」とみなし職員の賃金をマイナスとする
  • 非喫煙者へ「非喫煙手当」を与える

などの取り組みが必要です。

喫煙者・非喫煙者いずれの考えも尊重しつつ、公平感ある現場ルールづくりを進める必要があります。

スマートホンや携帯電話の業務中利用について

スマートホンや携帯電話を業務で使用することもあるため、その場合は、就業規則やルール化が必要です。LINEなどのグループで業務連絡を取る事業所も増えており、また、職員に業務用のスマートホンを支給することも費用負担を考えると現実的ではないと思います。

スマートホンは利用者の前では操作をしない、私用電話はしない、仕事中に写真撮影しない、利用者の個人情報の詳細はLINEやメールに書かない、などの就業規則化・ルール整備が必要となります。

インターネット利用やSNS等への書き込み防止対策

業務用パソコンについてインターネットを利用する場合、就業規則や職場内でルールを作ることが重要です。また、職員が勝手に私用メールを使うこともあるので、私用メールの禁止や勤務中の私用メールは休憩時間に限るなどの対処をとりましょう。

仕事と関係のないネットサーフィンによる安全性の低いサイトへのアクセス、無断でのソフトインストールサイトへのアクセスなどによってウィルス感染などのリスクを高まります。インターネット利用やメール利用についても、社内ルールを設けましょう。

個人ブログやSNSに事業所の問題点や利用者のプライバシー情報を記載すれば、業務秘密の漏えいや事業所の信用低下に繋がります。入所時や定期研修でそのような行為の防止教育を徹底し、就業規則への盛り込みを進めましょう。また、業務用パソコンについては、使用状況の監視ソフトを設定することも可能です。その場合、無断で導入すると職員の反発を受けることがあるので、事前に周知をする必要があります。

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